安全・安心の医療・介護実現のため、夜勤改善・大幅増員を求める意見書

 厚生労働省は平成23年6月に「看護師等の『雇用の質』の向上のための取組について」の通知を発出したが、その中に「看護師等の勤務環境の改善なくして、持続可能な医療提供体制や医療安全の確保は望めない。夜勤交代制労働者の勤務環境改善は喫緊の課題」としている。
 日本の医療は、医師や看護師などの懸命な努力によって支えられてきた。
 しかし、医療現場では、長時間で過密な労働に加え、医療技術の進歩や医療の安全性への期待の高まりなどにより、看護師などの労働環境はかつてないほど厳しさを増しており、医療・福祉労働者の人手不足が全国的に顕著となってきている。
 安全・安心の医療・介護を実現するには、医療従事者等を大幅に増員し、その労働環境を抜本的に改善することが急務となっている。
 よって渋谷区議会は、国会及び政府に対し、看護師等の大幅増員を実現し、安全でゆきとどいた医療・看護・介護の拡充を図るため、次の事項について強く要望する。
 

  1. 看護師など夜勤交代制労働者の労働時間を1日8時間、勤務間隔12時間以上とし、労働環境を改善すること。
  2. 医師・看護師・介護職員などを大幅に増やすこと。


以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成26年3月31日

渋谷区議会議長名

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
総務大臣
文部科学大臣
厚生労働大臣 あて