新国立競技場建設計画における駐輪場・駐輪台数の増加を求める意見書
独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)・新国立競技場設置本部の発表では新国立競技場内に予定されている駐輪場は一ヶ所、駐輪台数は九十五台とのことである。昨今の自転車需要の増大を鑑みれば、最大八万人収容のスタジアムの駐輪台数としては、少なすぎることは明白である。
国では「自転車活用推進法」が制定され、特別区内でも各区を繋いだシェアサイクル事業が進むなど、二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックに向け、自転車走行環境の整備が急ピッチで進み、今後さらなる自転車利用者数の増加が見込まれている。ちなみに、約五万人収容の味の素スタジアムの駐輪台数は、スタジアム内に九百台、隣接地に二千台以上と、合わせて二千九百台以上の駐輪スペースが整備されている。新国立競技場においては二ヶ所以上の駐輪場の設置、千台以上の駐輪台数の確保が必須である。
よって、渋谷区議会は政府に対し、新国立競技場建設計画における駐輪場・駐輪台数の増加を強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成29年6月20日
渋谷区議会議長名
内閣総理大臣
文部科学大臣
国土交通大臣
東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣 あて