羽田空港新飛行ルート運用に対する地域住民の不安を解消する策を講じることを求める意見書

 令和4年3月に渋谷区内のテニスコートに氷塊が落下したとされる問題に関して、国土交通省は当時上空を通過していた航空機について航空会社に確認したが、機体に氷塊が付着していた痕跡は認められなかったため、航空機から落下した可能性は極めて低く、氷塊は既に溶けてなくなっていることから、調査を打ち切ると表明し、羽田空港新飛行ルートの運用を継続する考えを示した。
 この新飛行ルートについては、運用開始前から現在に至るまで、飛行経路下の住民から落下物事故のリスクを不安視する声が区議会に寄せられている。
 渋谷区議会においても、地域住民から提出された種々の請願について、それぞれ意見書を全会派一致で決定し、政府や国会へ提出してきた。
 しかしながら、新飛行ルートに対する地域住民の不安を解消するには至っておらず、同ルートでの運用は現在も継続されている。
 よって、渋谷区議会は国会及び政府に対し、落下物事故リスクへの地域住民の不安を解消する策を講じるよう要請する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

令和4年6月15日

渋谷区議会議長名

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
国土交通大臣 あて